2010年03月11日

ペンタゴンで商売

米国から

 全世界に展開する米軍の総本山、国防総省。ワシントン郊外にある同省本部は建物の形が五角形であることから「ペンタゴン」と呼ばれる。地上5階、地下2階建てのこの建物は、オフィスビルとしては世界最大規模の大きさを誇る。

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 そこでは約2万3000人の軍人、民間人が働いており、「ペンタゴン自体が一つの都市のようなもの」(同省ホームページ)。このため、建物内には食堂や売店、銀行、床屋、無人レンタルDVD店など、日常生活に必要な各種店舗が入居している。

 先日、取材でペンタゴンを訪れたとき、いかにも米国的だと思ったのが、ナショナル・フットボールリーグ(NFL)を中心にスポーツグッズを販売するお店があったことだ。

 大きなスペースではないが、そこでは地元ワシントンだけでなく、全米各地のチームグッズを取り扱っていた。日本で例えるなら、お役所の中で巨人や阪神などプロ野球全12球団のグッズを販売する店が商売しているようなものだ。

 米国人は基本的にスポーツ観戦好きだが、日々己の肉体を鍛えている軍人が集まるペンタゴンならその傾向は一層強いだろう。

 また、ペンタゴンには全米各地から職員が集まっており、ワシントンで勤務しながらも故郷のチームを応援したいと思う人も多いはずだ。

 そう考えると、このお店、結構いい商売かもしれない。記者が店内をのぞいたときも、制服姿の兵士数人が商品を選んでいた。

(J)

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