2010年03月18日

「街の美化」進むカイロ

エジプトから

 観光収入とスエズ運河通航料、出稼ぎによる送金が主な外貨獲得源のエジプトだが、数年前から天然ガスが輸出されるようになり、最近、新たな大規模ガス田が発見されたとのニュースが駆け巡り、エジプト人も元気さを増し加えている。

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 ソマリア海賊の影響でスエズ運河を航行する船舶がかなり減少し、世界的な不況も影響して、しばし元気がなかったエジプト国民だったが、エジプト経済が上向く可能性が指摘される明るいニュースを得て、明るいエジプト人がさらに明るさを増した感がする。

 石油は、10年ほど前は自国で消費できる程度の生産しかないといわれていたのだが、輸出に振り向けられる量が次第に増加しているらしく、これに天然ガスを加えた商品群が第四の主要外貨獲得源になりつつある。そんな中、今年3月に日本からの円借款を受けて、紅海沿岸のガルフエルゼイト地区に、世界最大級の風力発電建設事業に取り組むことになったというニュースが流れた。

 十数年前に初めてエジプトを訪れた時には、道を走るタクシーや各種車両の言語に絶するポンコツさに驚愕したものだが、政府の政策転換もあって、庶民が新車を買えるようになり、今や、昔日の面影が薄れるまでになっている。

 観光客は、2007年に年間1000万人の大台を超え、その後も、うなぎ上りに増加し続けていることもエジプトの経済成長を押し上げている。

 メトロやカルフールなどの大型スーパーやショッピングセンターも増え、レストランや各種商店の清潔度も増しつつある。何よりも喜ばしいことは、「街の美化」への取り組みが政府や地方自治体次元で開始されたことだ。ごみとほこりに埋め尽くされていたカイロが、近い将来、近代的な都市に変化する希望が見えつつある。

(S)

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