2010年03月29日

高僧入寂と信仰心

韓国から

 先日、韓国の高僧・法頂僧侶が入寂(死去)した。生涯、何も持たない生活を実践し、「所有欲が人間を争いに向かわせ、所有への執着が人間を苦しませる」などと記した著書「無所有」はミリオンセラーとなったが、これすらも絶版にするようにとの遺言を残した。

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 法頂僧侶の死を惜しむ声が後を絶たないが、昨年、カトリック教会を代表する金壽煥枢機卿が他界したときもそうだった。韓国では著名な宗教指導者が亡くなると、全国的な追悼ムードが広がる。

 韓半島に仏教が伝来したのは4世紀、キリスト教の布教が実を結び始めたのは200年前のこととされる。韓国の場合、クリスチャンは全人口の約3割、仏教徒は2割強で宗教人口が過半数に上る。大統領が時々、宗教指導者たちを食事に招き、懇談するのも大票田を意識してのことだ。

 これだけ宗教が広がったのはなぜか。絶えず外国の侵略にさらされた頼りない王朝よりも、「孝」「忠」「善」などを説く宗教を通して精神的な糧を必要としたからかもしれない。日本の植民地支配に対する抗日運動でもクリスチャンたちが一定の役割を果たした。

 ただし、北朝鮮ではいまだに「宗教はアヘン」だ。仰ぐ対象は“将軍さま”だけでなければならない。熱心な仏教徒で南北和解に関心がある知り合いの韓国人実業家は、資金提供を条件に北朝鮮の寺院管理をあちらの当局に提案したと嬉しそうに語るのだが、そんな宗教的良心が悪用されないようにと祈るばかりである。

(U)

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sekai_no_1 at 14:16│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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