2010年04月19日

まさかの工場取材拒否

韓国から

 北朝鮮の開城市でニンニクの皮むき工場を営むキム社長に取材を申し込んだ。キム社長は韓国でのビジネス以外にも北朝鮮への投資に関心があり、数年前は収容人員15万人という巨大さで知られる平壌の綾羅島競技場に人工芝を植えようと東奔西走していたこともあった。その熱意には定評がある。

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 開城のニンニク工場には、毎朝2500人の中年北朝鮮女性が出勤してくるそうで、開店休業状態にある北朝鮮の工場にカラ出勤する労働者たちにとってはありがたい職場だ。かれこれ10年、関連工場を含め毎月1000万円単位を支払い続けてきたともいう。韓国哨戒艦の沈没やら金剛山の資産凍結宣言やらで、このところ韓国と北朝鮮の関係が穏やかではない。取材依頼は「こんな順調なビジネスもある」と紹介したかったからだ。

 ところが、数日後に会ったキム社長の答えは「難しそう」。事情を聞くと、北朝鮮に頻繁に出入りする実務担当者を通じて、北朝鮮側の責任者に取材の可否を尋ねたところ「今は南北関係がぎくしゃくしているから、できるだけ静かにしてほしい」と言ってきたのだという。この責任者、かつて北朝鮮でかなりの高位幹部だった人物の義理の妹だ。

 まさか北朝鮮まで話を通すとは思っていなかっただけに少々驚いた。強硬策の裏で韓国と仲良くビジネスしている姿を見せたくなかったのか、せっかく軌道に乗っているカネもうけが邪魔されるとでも思ったのか。北朝鮮から直々に断られるのも妙な気分だ。

 ニンニクの皮むきは手作業でないと傷が付き、新鮮さを長持ちさせられない。刺繍などのレベルが高く、手先が器用なことで有名な北朝鮮の女性には適している仕事かもしれない。「NO」と言われ、ますます取材意欲がわいてきた。

(U)

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sekai_no_1 at 13:49│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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