2010年04月26日

ブルカ着用は女性蔑視か

フランスから

 お隣の国ベルギーで、イスラム女性が全身を覆い隠すブルカの着用が禁止されそうな状況の中、フランスでの同様の法案が議会に提出される可能性が出てきた。フランスには人口の1割近い550万人のイスラム教徒が住んでいると言われ、大きな議論になりそうだ。

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 パリの西30キロの郊外にあるトラップという街では、ブルカを被った女性をよく見掛ける。日本人学校が近くにあるトラップは、日本の大手自動車メーカーの事務所もある工業団地である一方、アフリカ系移民が多い地区としても知られる。この街では、イスラム礼拝所のモスクへの放火事件も起きており、宗教にかかわる事件が少なくない。

 05年暮れに全国規模でアラブ系移民の若者が暴動を起こした時も、トラップは機動隊との衝突が激しかった地区だ。ブルカを着用するのは全国で1000人程度とみられているが、イスラム教徒を標的にしたような法案には、常に反対している。

 ブルカ着用禁止の論理は、身元確認が困難なことと、女性蔑視につながること。前者はテロや犯罪につながる可能性もあり、納得する人も多いが、女性蔑視には異論がある。特にイスラム教徒たちの間では、ブルカ着用は神への信仰の証であって、着飾り、多くの人々に自分の美しさを見てもらいたい女性の欲望を問題視する考えがあるからだ。

 今後、ブルカ着用禁止に向け、さらに議論が高まれば、反発するイスラム教徒が、抗議行動をエスカレートさせることも考えられ、警察も警戒している。

(A)

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sekai_no_1 at 13:54│Comments(0)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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