2010年05月31日

“敵失”ほくそ笑む

ベトナムから

 バンコクを震撼させた治安部隊と反独裁民主統一戦線(UDD)の戦いはひとまず、UDD穏健派の投降という形で決着を見たが、国民を二分したその溝は深く、数年は尾を引くものと予想される。

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 ゴム弾だけでなくライフル銃や手投げ弾、擲弾など殺傷力の強い武器も使用され多くの死者や負傷者を出した2カ月近い闘争で、タイへの渡航者は激減。代わってインドネシアのバリ島が、タイからこぼれ落ちた旅行者を拾って急増した。

 今年第1四半期にバリ島を訪れた外国人観光客は、昨年同期比で約2割増の55万人。ホテルの客室稼働率も昨年同期の68%から91%に跳ね上がった。

 バリ島は8年前と5年前に爆弾テロ事件が起きたことで、観光客が激減していた経緯があるが、東南アジア諸国連合(ASEAN)の観光大国であるタイの思わぬ“敵失”によって恩恵を受けた格好だ。

 なお、今回のタイ騒乱を横目に見て、ニタリとほくそ笑んでいるのがベトナムだ。「チャイナプラス1」効果で経済成長の波に乗るベトナムは、これまでASEANの優等生だったタイの後塵を拝する立場だったが、タイの不安定度を増す政治情勢が経済を直撃する形になっていることで、ASEANの中で先頭を行くタイを一気に抜き去るシナリオを思い描いているからだ。

(T)

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sekai_no_1 at 10:43│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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