2010年08月09日

パイロットも人材流出

フィリピンから

 先日、フィリピン航空のパイロット25人が突然辞職したことで、国内線を中心とする多くのフライトが欠航となり、航空業界は大きな混乱に見舞われた。

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 会社側は契約違反だとして、パイロットに早急な職場復帰を求めているが話し合いは平行線をたどっている。フィリピン航空は、世界的な金融危機の影響で赤字が続き、従業員のリストラで労組ともめていた。パイロットの急な辞職も、給与の減額に対する不満が原因とみられている。

 国内に希望を持てず、国を去るフィリピン人はパイロットだけではない。高いスキルが必要な職種は皆、同じような状況で、医師が高給を求め看護師として海外で就職するケースもある。

 意外なところでは、気象予報士も海外流出が続き、台風の予報などに影響が出るとの懸念も出ている。

 特にパイロットの場合、どの航空会社でも同じ飛行機を飛ばし、同じ空港に発着する。業務は同じなのだから、外国の航空会社と比べ大幅に給与が違うのは、なかなか納得できないのだろう。給与の額は、海外の航空会社と比べて約3倍の開きがあるといわれている。

 しかし、フライトがキャンセルになった乗客は、たまったものではない。フラッグ・キャリアの航空会社がこれでは、国としての信用にも傷が付く。

 しばらく前には、マニラ国際空港で、着陸用の誘導システムが故障し多くの飛行機がほかの空港に着陸を強いられるトラブルに見舞われたばかり。いくら素晴らしい観光資源があっても、空の玄関口がこの体たらくでは足が遠のくというものだ。

(F)

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