タイから
海外に住むと、日本食が恋しくなる。人間の食嗜好は保守的だ。幼少時から慣れ親しんだ食には、単に衛生面や栄養面での安心感以上に郷愁という内的栄養素がたっぷり含まれている。
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知人は日本から時たまやってくる友人に、土産として生卵を躊躇無く注文する。頼まれた方は大変だ。値段は安いものの、持ち運びに神経を要するからだ。
海外では大体が生卵は食べれない。大抵の国では表面にサルモネラ菌が付着しているリスクが高く、加熱処理しないとだめだからだ。
知人にとって、シンプルながら卵かけごはんの魅力は何ものにも替え難いものだった。それに納豆に生卵を混ぜるのも、欠かせぬ朝食メニューらしい。
そうした駐在日本人の生卵需用に目を付け、タイの食品大手ベタグロ社が生食用卵の開発を成功させ、日本人や高級ホテル向けに今月末にも販売を開始する。
この生食用卵はバイオ・セキュリティーを徹底しサネモネラ菌を排除した鶏卵農家だけで作られる。また配送は低温状態を保つ保冷システムを導入して輸送管理され、取り扱い店にも厳しい品質管理を要求し、生産から流通、販売まで厳密な管理体制が敷かれることになるという。
価格は1個当たり7バーツ(約19円)から9バーツ(約24円)と、タイの通常卵の約3倍と高い。だが、生卵にぞっこんの日本人にしてみれば、何の憂いも心配も無くご飯に生卵を落とすことができる魅力は何ものにも替え難いと映るようだ。
(T)
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Posted by sekai_no_1 at 11:24│
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