2010年09月06日

心の赴くままに…

韓国から

 夏も終わりに近づいてきたが、この時期になると日本と同じように韓国も台風の被害に見舞われることが少なくない。先週上陸した台風は珍しく首都圏を直撃したが、平日の明け方に接近したため登校時間とぶつかり、多くの学生や父兄が学校に問い合わせの電話をかけた。

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 わが家でも中2の長女が職員室に電話を入れたところ、ちょうど担任の先生が出た。「今日は何時までに登校ですか?」と尋ねると、電話口の向こうからは「風雨が強かったら無理せず、弱まったら来なさい」というアバウトな答え。

 もう5年以上、韓国の学校に通う長女にとっては何の違和感もなかったようだが、記者のように“生粋”の日本人として現地にいる者なら、恐らく「何時何分まで」という答えを想定するのではないか。

 担任の「指示」を受けた長女が、外の様子を別段気にすることもなく学校に向かったのも、ちょっと不思議な光景だった。彼女の行動原理は、どう見ても「風雨」より「行きたいか行きたくないか」が中心になっている。

 さらに驚いたのは、長女が登校の途中、学校から家に戻る友達と何人も擦れ違ったことだ。雨にも風にも負けずに早朝登校した生徒たちだったが、学校に着いてから「指示」を聞き、少しでも眠りたいがために家に向かったのだ。

 韓国人は時として心の赴くままに動くことがある。

 規則や約束に自分を合わせようとする律儀な日本人とはちょっと違う。そのせいか心情や事情を訴えると、ある程度聞き入れられ、逆にこれを訴えないと損をすることがある。「言い訳は男らしくない」などと格好をつけていると、本当に誤解されてしまうからコワイ。

(U)

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