2010年09月27日

先祖供養も様変わり

韓国から

 儒教の伝統を現代に残す韓国ならではの光景の一つに先祖を供養する儀式「茶礼」がある。つい先日も秋夕(チュソク、旧暦の8月15日)に合わせた茶礼が各家庭で行われ、記者もある家庭に上がり込んで見学する機会があった。

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 線香に火を付けてご先祖を呼び、拝礼をしながらテーブルに置かれたご飯や汁物、餅、果物、各種のおかずを酒とともに召し上がってもらう。順番は最初に長男で、先祖代々が“降りてくる”本家にも行ってやるのがしきたりだ。基本的には実際に茶礼に参加するのは男性のみで、女性陣は料理に専念する。儀式には男性中心主義が色濃く反映されてきた。見方によれば男尊女卑だ。

 だが、見学した家では男性たちが和気藹々とした雰囲気で料理の準備にいそしんでいた。近年は準備が大変なので料理一式を宅配で注文する家があったり、儀式に女性が参加することもあるという。皆「これも時代の流れ」と受け止めている様子だ。
 茶礼用に準備された食べ物で朝食を済ませると、近くの山にある墓地にお参りに行く。韓国は長く土葬が続き、山の斜面に半球状の墓地を作ってきた。一つの山に多数の墓地が集まっていることも多く、秋夕当日は正装姿で墓参する人たちでごった返す。

 しかし、墓地の管理に手間暇がかかることから土葬を避け、火葬する家が増えている。都市部では墓地用の山も不足している。お参りは山の代わりに納骨堂だ。最近の統計によれば、葬儀後に火葬する割合がここ10年で2倍となり、3人に2人となった。

 生活様式や発想がどんどん西洋化し、先祖供養にも合理主義の波が押し寄せているといえそうだが、土の中から「伝統が廃れないか心配」と戸惑う先祖の声が聞こえてきそうだ。

(U)

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sekai_no_1 at 14:12│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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