2010年10月12日

キムチ中毒

韓国から

 この国特有の食文化といえばそれまでだが、それにしても先日の白菜価格の高騰による“キムチ騒動”は、韓国人とキムチの切っても切れない関係を印象付けるものだった。

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 既に日本にもニュースで伝えられているが、騒動のきっかけは今夏の猛暑と大雨の影響でキムチの主材料である白菜の価格が一時、通常の3〜4倍にも跳ね上がったこと。一家総出(田舎は近所総出)で大量のキムチ漬けを行う「キムジャン」の時期を目前に控え、各家庭の主婦や飲食店、学校や会社の食堂にとってまさに非常事態となった。

 「そんなに高ければ食べなければいいさ」とのんきに構えていられるのは、記者のような外国人か長い海外生活から帰ったばかりの韓国人くらいだ。食卓からキムチが消えることは何としても避けなければならない、少しでも安い白菜を手に入れるぞ、という気迫が伝わってくる。ある意味で、韓国人はキムチ中毒と言える。

 この事態に政府は中国から格安白菜の緊急輸入を開始。ソウル市は在来市場で市価より30%安い白菜の限定販売に乗り出した。限定販売には、予想通り早朝から順番待ちの長蛇の列ができ、5時間待ってようやくゲットしたある主婦は「万歳、万歳」と叫び、宝くじに当たったかのように喜びを爆発させたという。

 地方の農家では作付け面積が減少した。手術で上京し、半年ぶりに地方の自宅に戻ったある女性は、ご近所の農家にキムチのお裾分けを頼んだところ断られ、ショックを受けたそうだ。キムチ確保の前には人情も後回しである。

 もっとも、かく言う記者も滞在歴が長くなるにつれ、食事の際にキムチがないと、何となく口寂しさを感じるようになった。中毒の初期段階かなと、少し気になり始めている。

(U)

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sekai_no_1 at 10:03│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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