2010年11月08日

体罰禁止の波紋

韓国から

 ソウル市の小中高校で今月から教師の生徒に対する体罰が全面的に禁止され、波紋を呼んでいる。韓国の学校では昔から体罰を科すことが多く、細い棒のような物を持って教室の「秩序」を維持する先生たちも少なくない。「口で言っても言う事を聞かなければ体罰やむなし」と考えるのが大半。だから突然の体罰禁止に面食らっている。

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 驚いたのは、素手や棒のようなものでたたくのはもちろん、運動場を走らせたり、廊下に立たせることまで禁止の対象になったことだ。そして体罰禁止をいいことに生徒たちが公然と先生を無視し始めているという。ある小学校では、赴任したばかりの若い女性教師が、これ見よがしに集団カンニングする生徒たちをたしなめたところ、逆に居直られ、泣きだしてしまったそうだ。

 今回、体罰禁止を決めたのはソウル市の教育行政トップにいるソウル教育監だ。実際にあった教室での体罰の動画が出回って問題になったのをきっかけに決断したそうだが、この教育監は左翼で有名な全国教職員労働組合(全教組)の支持を受ける人物。人権を過度に強調したり、競争原理の導入を嫌う左翼教育がトップダウン式に始まった格好だ。

 だが、現場も黙ってはいない。体罰が不可欠(?)なスポーツ重点校のある中学校の教頭先生に聞いてみたら「教育監が交代したせいでねえ…」とあきれ気味で、横にいた先生は「必要なら(体罰を)やりますよ。校長先生も了解済みです」と言っていた。

 韓国の左翼教育といえば、北朝鮮を礼賛し、米国を批判する偏った理念のすり込みでも知られる。北朝鮮に融和的な若者が増えた左派政権10年間がようやく終わったと思ったら、また左翼教育が幅を利かすのかと、保守派の嘆きが聞こえてきそうだ。

(U)

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sekai_no_1 at 15:14│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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