2010年11月22日

クリスマス市場

オーストリアから

 ウィーン市庁舎前広場のクリスマス市場がオープンした。市内では、大小約20のクリスマス市場が開かれるが、その中でも市庁舎前広場は最大規模だ。露店の数からクリスマスツリーの大きさまで、欧州最大のクリスマス市場であることは間違いないだろう。

★ 続きを読む前に、ご協力お願いします! ⇒ 人気blogランキングへ


 大人たちはプンシュと呼ばれるワインやラムに砂糖やシナモンなどを混ぜて温めた飲み物を楽しむ一方、子供たちはマローネ(焼きぐり)やお菓子などを頬張る。

 もちろん、クリスマスシーズンをすべての人が喜んでいる、というわけではないだろう。指揮者の故・岩城宏之さんがエッセーの中で「僕はクリスマスが嫌いだ」と書いていたのを思い出す。外国でのホテル住まいが多く、クリスマスになると食事を取り損なうという苦い体験があったからだ。

 クリスマスイブには、多くのレストランが早々と店を閉じる。ファストフード店でも店員の家族のことを考えて夜は店を閉じるところが増えてきた。クリスマスイブは外食頼りの独身者にはちょっと大変かもしれない。

 また、多くの人たちが家族でクリスマスを祝うこのシーズン、独り者の老人たちが自殺するケースが多い。

 欧州社会では世俗化が速いテンポで進んでいる。「日曜休日廃止運動」だけではなく、「クリスマス中止」要求も聞かれるありさまだ。その一方、大多数の欧州国民はこのクリスマスシーズンを心待ちにしている。信者離れが深刻なキリスト教会もこの季節は例外だ。

(O)

★ これは面白い、と思った方はクリックを!! ⇒ 人気blogランキングへ


sekai_no_1 at 14:33│Comments(0)TrackBack(0)ヨーロッパ 

トラックバックURL

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

電子ブック
シベリア鉄道見聞録 ウラジオストクからモスクワまで、「ロシア号」6泊7日同乗ルポ! ほか電子ブック多数!
メルマガ

このブログは、メルマガ「ワールド・ニューズ・メール」と連携しています!


QRコード
QRコード
最新コメント
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

月別アーカイブ