2010年12月20日

激安チキンは悪?

韓国から

 こちらで定番のテイクアウト食品の一つにフライドチキンがある。日本でもおなじみの小麦粉の衣をまぶして揚げる「フライド」と、これに韓国独自の甘辛いタレを絡ませた「ヤンニョム(味付け)」の2種類があってボリューム満点。お好みで注文し、熱々で配達してくれるので、記者も時々お世話になっている。

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 ところで最近、そのフライドチキンをめぐりちょっとした騒動が起きている。大手ディスカウントストアが1羽5000ウォン(約360円)の激安価格で販売し始めたのだが、これに周辺のチキン専門店が猛反発し、連日ニュースで報道される事態となった。

 5000ウォンという価格は、通常の専門店の3分の1程度だからまさに価格破壊と言える。おまけに分量が多めで、名前もスバリ「太っ腹チキン」。売り上げも上々だったようだ。ところが専門店を中心に「零細業者殺しだ」との声が広がり、結局、1週間余りで販売中止に追い込まれてしまった。

 面白いのは一連の騒ぎを「大手」対「零細」の構図で捉える風潮が強いことだ。資金力をバックに大量に格安販売する「大手」が、これ以上価格を下げられない「零細」を食い潰してもいいものなのか、というわけだ。

 激安は不法行為ではないから「太っ腹」を販売し続けてもおとがめはない。消費者からすればむしろ販売歓迎だろう。

 だが、韓国では「大手=権力=不正」という意識が根強く、大手は世論を敵に回しやすい。そのせいか、この種の問題では競争原理を持ち出しづらい。

 「競争原理から言えば『太っ腹』に罪はないのでは…」と知人の韓国人に水を向けると「韓国は経済論理よりも政治論理が強いからね」と言われ、妙に納得してしまうのだった。

(U)

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sekai_no_1 at 14:18│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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