2011年01月24日

外国人に不況のしわ寄せ

英国から

 先日、友人宅で2人のスリランカ人と会った。34歳になる会計士の資格を持つ男性は妻子を母国に置いて1カ月前に高度技能労働者ビザで来たという。もう1人は20歳の学生で留学中だ。彼らはいま必死になって仕事を探しているのだが、専門職はもちろん清掃などの単純労働の仕事さえ全く見つからないと嘆いていた。

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 34歳の男性は「これまで300通も履歴書を送ったが、やっと1件だけ返答があってきのう面接を受けただけだ」と語り、あまりの就職難に音を上げていた。不況で英国人の失業者も増加しているが、外国人へのそのしわ寄せはもっと厳しいようだ。
 さらに、保守党主導の現政権は移民制限措置を強化しており、就労ビザ、学生ビザともに発給数を今後は大幅に減らす方針だ。

 しかし、これらのビザを取得して発展途上国から来るのは概して優秀な人が多い。会計士の男性は母国では国際機関に就職していたというし、学生の方も親は外務省に勤めており、学校はインターナショナル・スクールに通っていたというから、母国では中流クラス以上の層の人々なのだ。

 こういう優秀な外国人たちに就業機会を与えず、むしろ締め出そうとするのは国家の将来にとって明らかに損失だ。とりわけ先進国では高齢化、さらには少子化も進行しているわけだから、若い優秀な外国人を積極的に受け入れて社会にもっと貢献してもらうべきだろう。

(G)

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sekai_no_1 at 11:52│Comments(0)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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