2011年01月27日

手放しで喜べない民衆革命

エジプトから

 北アフリカのチュニジアで昨年12月から今年1月にかけて進行した民衆革命により、ベンアリ長期強権政権が打倒されたが、手放しで喜べない側面もある。最も懸念されるのは、イスラム根本主義勢力がこの機に乗じて政権奪取を図ることだ。

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 1990年、アルジェリアで初の複数政党制による統一地方選、総選挙が実施された結果、イスラム根本主義組織のイスラム救国戦線(FIS)が勝利、危うく、イランやサウジアラビアと同様の、言論や思想、信教、信条の自由が極端に奪われたイスラム独裁政権下になるところだった。イランでは女性がサッカーを観戦できないようになろうとしている。

 パレスチナが民主選挙を断行した結果、イスラム根本主義のハマスが勝利を収め、同組織が実効支配するガザ地区では着々とイスラム化が進められている。レバノンでもイラン系イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラが選挙で勢力を拡大、閣僚を輩出してレバノン全土をイラン同様のイスラム国家化することに向け着々と布陣を敷いている。

 近代トルコの父アタチュルクによる政教分離に成功したトルコもイスラム色の強いエルドアン政権になってから、国家のイスラム化が強力に推し進められている。
 イスラム教は、信徒個人の行動から国家まで完全規制する強烈な性質を有しているのが特色。その一つの典型は自爆テロを実行させる力を持たせ得ることで、彼らの価値観は現世にはなく来世にある。

(S)

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