2011年02月07日

現代の奴隷船

タイから

 タイ警察はこのほど、中部サムットプラカン県のメナム川で漁船に閉じ込められていたカンボジア人男性6人を救出し、タイ人3人を監禁などの疑いで逮捕した。

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 警察の調べでは、タイ人3人がサトウキビ畑で働いていたカンボジア人9人を「バンコクには、いいもうけ口がある」と誘い出し、漁船に閉じ込めた。このうちの3人が夜の闇に紛れて川に飛び込み、難を逃れ警察に通報、事件が発覚した。

 タイでは漁船員の仕事は人気がない。というのも、典型的な3K業務というだけでなく、睡眠時間平均3時間という考えられないような強制労働を強いられるケースが多々あるからだ。

 募集時にはまともな給料を保証していても、いざ海に出ると低賃金を押し付けられる。マグロ船など、いったん海に出ると通常約2年間は海に出たまま寄港することはなく、反抗しようものなら海に放り込まれるだけだ。食料や石油は補給船に横付けして海上で行う。2年間というのはマグロ船そのものに、フジツボが付着しペンキがはがれて補修しなくてはならなくなるまでの期間だ。

 しかも食費は自腹、たばこ代などを含めるとマグロ船で働けば働くほど借金がかさむ構造になっていた。その借金を形にして、強制労働が課せられるというのが奴隷船の構造だ。

 中国と国境を接するベトナムやラオス、ミャンマーの北部山岳部では、少数民族の女性が中国人グループやそのエージェントから誘拐され、嫁不足の中国農村に売り飛ばされる事件が多発している。

 北部の誘拐事件が、山の闇だとすれば、南の奴隷船は海の闇だ。

(T)

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sekai_no_1 at 09:51│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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