2011年03月21日

日本応援の雰囲気

韓国から

 東日本大震災に伴う未曽有の被害は韓国でも連日、テレビや新聞などを通じて伝えられているが、普段あまり会話を交わさない韓国人たちからも「実家は大丈夫なのか?」と、こちらが恐縮するくらい心配してもらっている。

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 地震3日前にインタビューした人も初対面だったが、「ご心痛のことと察します。同じ気持ちを分かち合いたいです」というメールを頂いた。韓国人は喜怒哀楽を共にし、感情表現がストレートだと改めて思わされるが、ありがたい気持ちになるのも確かだ。

 今回の震災を契機に、一部の反日感情も和らいでいる。毎週、ソウルの日本大使館前で高齢の女性たちが植民地時代の被害補償を求めて開いているデモ集会は、追悼集会に性格が変わり、ある参加者は「日本の皆さん頑張って」と何度も叫んでいた。歴史認識や竹島領有権などの懸案で反日運動を繰り返している市民団体も日本の再起を祈る声明を出したり、義援金を送る方針を発表している。

 本音が飛び交うインターネット上では「日本は罪深いけれど、頑張ってください」というメッセージもあり、これも複雑な心境ながら日本を応援。著名なあるキリスト教の牧師が震災を「多神教で無神論者も多く、物質主義の日本に対する神の警告」と発言したことが分かり、世論から「不謹慎だ」とバッシングに遭った。今は日本擁護の雰囲気だ。

 震災関連のテレビニュースを日韓で比較すると、韓国のあふれる思いをさらに実感できる。アナウンサーの口調は日本は落ち着いたものだが、韓国は興奮気味で、自国で津波が発生したかのような臨場感だ。隣人のことにも顔を突っ込み、一緒に悩む。震災で韓国人の気持ちがまた一歩、日本に近づいていると感じた。

(U)

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sekai_no_1 at 12:17│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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