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　ケイコ氏の父親でもあるフジモリ元大統領が、汚職や人権侵害などの罪で起訴され服役中だということは日本でもよく知られた話だ。また、大統領候補でもあるケイコ氏がフジモリ元大統領を擁護する発言を繰り返していることに、異議を唱える人々も多い。

　しかし、ケイコ氏は一方で決選投票に向け、父親を訴追した当時の大統領でもあるトレド元大統領（今回の大統領選挙に出馬するも落選）との共闘を求めているとも伝えられており、大器の片鱗を見せている。

　また、フジモリ元大統領の次男、ケンジ・フジモリ氏（３０）も、大統領選挙と同時に実施された国会議員選挙で圧倒的な得票を集めて地元ペルーで大きく報道された。

　フジモリ元大統領をめぐっては、人権問題を含めて批判の声が依然と高いのも確か。だが、見事な日本大使公邸人質救出作戦に象徴されるように、左翼ゲリラと容赦ない戦いを遂行し治安を向上させ、同時に貧困層の底上げに尽力した、との評価も高い。

　南米の地で、日系のフジモリ元大統領の長女と次男が見せるバイタリティーあふれる姿に、励まされる日本人は少なくないのではないだろうか。

（Ｓ）

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