2011年04月18日

遺体争奪

タイから

 今回の東日本大震災から間もなく40日を迎える。この大震災の報道に接するたびに、7年前のスマトラ島沖地震を思い出す。この時もインドネシア西部、スマトラ島北西沖のインド洋で発生したマグニチュード9・3の巨大地震だった。犠牲者数は20万人を超えた。

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 プーケット島やピーピー島などタイ南部でも多くの人が津波にさらわれ命を落とした。国際的な支援プロジェクトは直ちに立ち上がり機能したが、ある事件に驚かされたことがある。

 それは住民が赤の他人の遺体を自分の親族のものだと偽って死亡登録し、政府のお見舞金や義捐金を詐取するというものだった。さらに登録後、遺体は火葬もされないまま捨て置かれるということもあった。

 こうした遺体の尊厳を欲得で蝕む行為は、中東でも見られる。ゲーツ米国防長官は先月下旬、リビア空爆について「カダフィ政権が自ら殺害した市民の遺体を米軍の空爆地点に運び込んでいる」と批判。多国籍軍が無辜の市民を殺害しているという悪評をばらまくための偽装工作とされる。

 独裁政権を維持してきたカダフィとすれば、白を黒と言い含める隠蔽工作だけでなく、自分の悪行も他人になすり付けて、政敵の信用失墜を図る手練手管はお手のものかもしれない。

 いずれにしても親族にとってかけがえのない亡骸を、金銭をだまし取る手段にしたり、政権維持のための埋め草にしようとしたりする不届き者にまともな未来はない。

(T)

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sekai_no_1 at 11:07│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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