2011年04月18日

盗まれた方が悪い?

韓国から
 まさか真っ昼間にやられるとは思っていなかった。
 知人宅を訪問するため自転車で住宅街へ向かい、玄関の前に止めた。チェーン型のカギをしっかり掛けた。時間にしてわずか15分。用を済ませて出てきたら、自転車は跡形もなくなっていた。

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 こちらに赴任して自転車を盗まれるのは、これで何回目だろうか。あまりにも多いので「よし」と思い、被害届けを出しに近くの派出所に行った。盗難の日時と場所、状況などを説明し、自転車盗難の多さに不満を漏らすと、警察官から「あちこちにある廃品回収の業者をのぞいてみたら?」と言われた。

 韓国の都会には、身寄りがなかったり生活が苦しい独り暮らしの高齢者が意外に多い。年金などのセーフティーネットも十分と言えず、生活費を自力で捻出しなければならない。

 その手段の一つがリヤカーを引いて街に繰り出し、廃品回収することだ。廃品を業者に持ち込めば「キロ当たりいくら」で小金を稼げる。こうした高齢者が自転車を盗んでは業者に持ち込んでいるのだ。

 廃品回収の高齢者に注意を促すとか、巡回を強化するという話をする前に「自分で探してみては」と言われ、思わずムッとしたが、続けざまに「実はわれわれも時々やられてね。だから自転車はいつも(建物の)中に入れている始末です」と、逆に嘆かれてしまった。

 「儒教の国」らしく老父母の面倒は子供たちが最後まで見る……というのは一昔前の話。だからであろうか、砂漠のようなソウルで生き抜こうとする高齢者の“犯罪”には、目をつぶるしかないという雰囲気だ。「なぜもっと厳重にカギを掛けなかったのか」と、盗んだ罪よりも盗まれた責任の方が強調されているようで、ちょっと当惑気味だ。
(U)

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sekai_no_1 at 15:12│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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