2011年05月02日

38度線は撮影禁止中

韓国から

 こちらでは常駐する外国報道機関の記者たちを対象にプレスツアーがたびたび行われるが、先日は38度線(南北軍事境界線)見学を含むツアーに参加する機会があった。江原道の東部前線と呼ばれる地域で、山頂にある展望台からは北朝鮮の陸地が目と鼻の先に展開する大パノラマが開けている。軍事境界線付近には何度も足を運んでいるが、行くたびに緊張感が伝わってくるものだ。

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 昨年、韓国は哨戒艦撃沈や延坪島砲撃という北朝鮮の武力挑発を受けた。だから例年以上に恐怖心も募っているだろうと思い、ここに駐留する歩兵師団の連隊長に「北が怖いと思ったことはありますか?」と尋ねると、「怖いと思ったら軍人は務まりませんよ。日本にもサムライ精神があるじゃないですか」と、リップサービスまでしてもらった。

 ところで、ソウルでは味わえないこの緊張感を映像に収めようと、多くの記者がカメラを持参してきたが、あいにく韓国軍の様子や軍事境界線付近とその先の北朝鮮領の撮影は一切禁止させられた。ツアーに随行してきた国防省の役人が全く撮らせてくれないのである。以前は役人の随行などなかった。記者たちを呼んでおいて撮らせないとはと思い、不満を漏らすと「安保のため。ご理解ください」と言う。明らかに沈没・砲撃事件の影響だ。

 バスの隣席に同乗していた日本人記者に聞くと「これだけ中国メディアがいたらねえ〜」と意味深な解説をしてくれた。確かに撮影を制止されながら、それでも貪欲にシャッターチャンスをうかがおうとしていたのが中国人記者たちだ。「まさか韓国の軍事情報を北朝鮮に流すわけでもなかろうに」と思いつつも、北朝鮮をかばったり尖閣沖で漁船を衝突させたりする“お国柄”のせいか、つい疑心暗鬼になってしまう(?)。

(U)

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sekai_no_1 at 11:48│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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