2011年06月13日

オレンジ革命

タイから

 タイは現在、国中に選挙看板が立ち並び政治一色に染まっている。7月3日の総選挙を前に、各党とも票固めへ掘り起こしと基盤整備に余念がない。

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 今回の選挙風景で一風変わったポスターが注目を浴びている。反タクシン元首相派として知られる黄シャツ軍団「民主市民連合(PAD)」が、投票ボイコットを呼び掛けるポスターだ。

 絵柄は犬や牛、トラなどが背広を着込んでいるものだが、PADとすれば「知性や道徳観もない動物(のような政治家)を国会に入れるな」というメッセージなのだ。
 かつてプミポン国王は、新しい国会をどこに造ったらいいか打診された際、「政治家はただほえてうるさいだけの生き物だから、動物園の隣がよろしかろう」と答えられ、ドゥシット動物園の隣に建設されたという話がまことしやかに語られたものだが、政治家が動物に例えられるのはタイでは伝統的だ。

 ただPADのこうした投票ボイコット運動に対し、怒りを隠さないのが現在の政権党の民主党だ。というのも民主党の支持基盤は、南部と都市部だからだ。PADの影響が強いのはバンコクだが、大票田のバンコクで棄権票が続出するようなことになれば、それだけ政権政党への道を脅かされることになる。結局、PADの運動はタクシン元首相を支持する貢献党を利するだけだというのだ。

 ちなみに反タクシンの急先鋒と見られたPADを率いるソンティ氏は今年1月、国外逃亡中のタクシン氏とクウェートで密談したという情報も流れた。それ以後、PADの反民主党政権の旗色を鮮明にしていることから、ソンティ氏とタクシン元首相の裏取引があったと見る専門筋は少なくない。

 ともあれ黄シャツ軍団PADとタクシン支持派の赤シャツ軍団が合流するタイのオレンジ革命が叫ばれ始めている。

(T)

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sekai_no_1 at 11:58│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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