2011年06月20日

清流から出撃する海賊

ミャンマーから

 中国を源流とする茶褐色のメコン川本流は、ミャンマーの山岳地帯から流れ込む清流をいとも簡単に引き取って、何事もなかったかのように流れていく。国際河川メコンは、膨大な数の支流とつながっていて、10月末の雨期明けまでますます水量をかさ上げしていく。

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 その水量に比例するようにメコン川に出没する海賊が増えてきている。中国政府はこのほど、メコン川流域での海賊の横行に懸念を表明し、流域各国に対し取り締まりの強化を求めた。

 海賊多発地域は中国とタイを結ぶメコン流域で、ミャンマーとラオスに挟まれた部分だ。

 ラオスはモン族のテロ活動があったことはあるが、共産国家だから治安は基本的に悪くない。メコンの海賊の出撃基地は、ほとんどがミャンマーとみていい。

 とりわけこれらの地域には軍政に反旗を掲げたシャン族などがいて、中国と東南アジアを結ぶ物流大動脈となっているメコン川で海賊行為を働くことで荒稼ぎができるうまみを知ったもようだ。

 マラッカ海峡の海賊は、大体がインドネシアの海賊とされるが、インドネシアには多くの島があり、海賊船を隠しておくには好都合なのだ。メコン川も同様でラオスとミャンマーの山岳部を縫うようにして北上するメコン川には、多くの支流があり高速艇を隠し置くには絶好の地政的条件がそろっている。

 ミャンマーの山岳民族は通常、筒の長い猟銃をもって山鳥を撃って暮らしている。だが鳥に銃を向けるより、食料や物資を満載した300トンクラスの貨物船に向ける方が、はるかに稼ぎが大きいことを学習したのだ。

(T)

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sekai_no_1 at 11:46│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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