2011年06月21日

集合住宅での騒音苦情

韓国から

 今春引っ越しした集合住宅で、すぐ下の階に住む中年女性が先日、苦情を言ってきた。「床の衝撃音がうるさくてノイローゼ気味」というのだ。わが家にはまだ小学校に上がらない子供もいて、家の中では走らないよう注意してきたつもりだったが、やはり音は下に響いていたらしい。

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 こちらに赴任する前、日本でも似たような経験があったため、“先手”を打って引っ越ししてすぐ、妻が日本製カレーのルーや果物を持ってあいさつしに行った。「これって賄賂? 受け取ったら押し黙っていなければダメってことかしら」と女性は笑いながら言ったそうだが、1カ月後に最初の苦情が入り、さらにその2カ月後には2度目と続いた。

 韓国の住居は8割が集合住宅だそうで、こうした床騒音の問題は特に近年、高層マンションの建設ラッシュが続く都市で頻発している。

 音に悩まされる「被害者」が感情的になって、音を出す「加害者」を殺害するという極端なケースも出ており、社会問題に発展している。事情を知るにつれ、小さな子供を持つ親としては集合住宅に住むには肩身の狭い思いだ。

 わが家が引っ越しして来る前、ここには3代世帯が住んでいて、下の女性から同じように苦情を言われたそうだが、おばあさんが孫をかばうように「ある程度は仕方ないでしょ」と言い返し大げんかに。韓国女性同士の言い争い、さぞかし迫力満点だったと察する。

 経済的な豊かさ、住みやすさの一方で、隣人の顔が分からないままのトラブルも増えている。韓国も昔は隣近所、一緒にご飯を食べたり、よその家でそのまま寝てしまったり、一家族のような付き合いをしたと聞く。残してほしい文化が消えていくようで残念だ。

(U)

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