2011年07月25日

似て非なる夏の光景

韓国から

 梅雨がようやく終わり、暑さがやって来た。韓国では働いている人の多くが7月末から8月初めにかけて夏休みを取るが、ほとんどの人にとって年に一度のまとまった休みとなる。毎年、このシーズンは各避暑地に大勢がどっとなだれ込むようにして集まる。

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 一番人気があるのは日本海に面した江原道の海水浴場だ。束草、江陵、東海、三陟などに連なる海岸線は、西側にある黄海沿いの海に比べ、はるかに水がきれいで水温も低いため、気分良く遊べる。自家用車に乗ってソウルから行くには大渋滞を覚悟しなければならないが、個人的には「苦労しても行きたい所」だ。

 渓谷遊びにも人が群がる。水流が緩やかで川原が広い所ではテントを張って長時間遊ぶ人が多く、流れの速い所ではラフティング(急流下り)を楽しむ。ただし、臨津江のように水源が北朝鮮にある川は要注意だ。上流にあるダムを予告なしに放流して韓国の下流地域に水害をもたらす「水攻め」をいつ仕掛けてくるか分らない。2年前にも北の放流が原因で、川で遊んでいた行楽客が死亡するという痛ましい出来事があった。
 韓国人が
夏休みを全国民的に楽しむようになったのは、ここ20年くらいのことか。近年は海外旅行に行く人も増えている。これも経済的豊かさの証しだろう。一方、北朝鮮の住民たちは、いわゆる夏休みというものはないと聞く。一応、1年に2週間くらい休みを申請できる制度があったが、休んだ分は給料から天引きされたという。

 北朝鮮にも日本海に面する江原道の元山という場所に、白砂場と真っ青な海原で有名な海水浴場がある。残念ながら遊んでいるのはカネのある特権階級や外国人の姿ばかりだそうだ。同じ夏、同じ海水浴だが、南北であまりにも違う光景である。

(U)

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sekai_no_1 at 13:31│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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