2011年07月28日

お客様は赤ちゃん

ロシアから

 最近、チケットを買うために、航空会社アエロフロートの小さな代理店を訪れた。ロシアのサービス業は、ソ連時代から今に至るまで「お客様は神様ではない」。

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 皆、お客さんに向かって、「何しに来た!」という態度で、無愛想に接している。こればかりは、なかなか慣れない。

 しかし、店内の雰囲気が一瞬で明るくなった。

 若い女性が、おそらく生まれて半年くらいの赤ちゃんを連れて入ってきたのだ。従業員もお客さんたちも、赤ちゃんの方を見て、ニッコリほほ笑む。そこにいる皆が、幸福を感じているのが伝わってくる。

 そのうち、50代半ばくらいの男性店員が、我慢できなくなって近づいて行き、赤ちゃんに向かって面白い顔をして、「針ねずみだぞ〜〜!」と話しかけた。

 赤ちゃんがそれを見て笑うと、店員は喜び、ますます笑わせようと努力し始めた。
 それを見ている他の店員も、針ねずみ店員の行動をとがめない。それどころか、皆が近寄り、「天使のようだ」と褒めたり、頭をなでたり、足を触って「ポニョポニョしているわ」と笑ったりしている。

 要するに、皆赤ちゃんと遊んで、仕事をサボっているのだ。

 母親も子供を褒められて喜んでいるし、他のお客さんたちも「サボってないで早く仕事してよ!」とは言わない。

 日本ではあり得ないことだが、筆者も待たされて怒るどころか、逆にほほ笑ましい光景に思えた。

(Y)

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sekai_no_1 at 10:22│Comments(0)TrackBack(0)ロシア 

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