2011年08月08日

学生運動はソフトに?

韓国から

 想像していたよりも人当たりは良かった。取材で会ったS女子大4年の朴慈恩さん、韓国最大の大学生組織を率いる学生リーダーのことだ。約束の時間に15分遅れて到着したのが申し訳なかったのか、「コーヒー代は自分に支払わせてほしい」と言って来た。

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 朴さんは最近、韓国で社会問題になっている大学授業料値下げ運動を主導する一人。街頭デモ以外にも与党幹部と討論したり、マスコミのインタビューに応じたりと、いわば時の人だ。授業料が払えずにアルバイトに明け暮れる学生も多く、運動の先頭に立っている彼女には、見知らぬ学生たちから携帯メールでエールが送られてくることもしばしばだ。

 韓国の学生運動は、火炎瓶が飛び交ったり、鉄パイプを振り回したりした時代を通り越し、今はもっぱらろうそくに火をともすキャンドル集会だ。だが、過激さが影を潜めたとはいえ、組織の綱領には北朝鮮が好む反戦・平和統一を盛り込み、地方で行われている労組の反政府集会に参加するため遠征するなど、活動自体は左傾化したままだ。

 朴さんに尋ねると、「内向的な性格を変えたくて」運動に足を踏み入れ、「学生たちの利益向上のため」活動しているそうだ。ノンポリのようだが、実際は政治的で、北朝鮮体制の実態にはあまり目を向けていない、というのが率直な印象だったが、本人が意識するしないにかかわらず、これが韓国左派のソフト戦略かという気もした。
 ある大手日刊紙はコラムで「子供連れで野遊会に来るような調子でデモに参加する若い夫婦」を例に挙げ、左派運動に勢いがあるのは「大衆文化や芸術のプロが同調しているから」としている。ろうそくを片手に歌を歌い、「イ・ミョンバク(李明博大統領)OUT」と気勢を上げる学生たちは、これに便乗している面もある。

(U)

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sekai_no_1 at 13:23│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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