2011年08月29日

北へ消えた「統営の娘」

韓国から

 朝、こちらの日刊紙をめくっていたら、1ページ全面を使った意見広告が目に留まった。ジャンパーとマフラーに身を包んで並ぶ母と娘2人の写真、タイトルは「統営(韓国南東部の都市)の娘を助けてあげて!」。ちょうど訪韓中だった潘基文国連事務総長に宛てた手紙文には、同地出身のある韓国人女性が見舞われた悲劇が詳細に記されていた。

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 それによると、女性は看護師としてドイツに滞在中、韓国人留学生と出会い結婚。ところが夫が北朝鮮工作員に「いい職場と妻の病気を直す診療が保障される」と誘われ、1980年代半ば、女性の猛反対を押し切り一家で訪朝した。

 間もなく夫はドイツで韓国人夫婦を拉致してくるよう命令されたが、北朝鮮を出る時、女性から「娘を犯罪者の子にするくらいならいっそのこと一人で逃げて」と懇願され、夫は韓国に亡命。その罰として母娘3人は政治犯収容所に送られ、消息不明となった。

 数日後、韓国でひっそりと暮らす夫のインタビュー記事が新聞に掲載された。若き日の誤った決断で北に渡った上、結果的に妻子を残して自分だけ北を脱出したことに対する自責の念にさいなまれ、酒の力を借りずには日々を耐えられなかった、と告白している。

 新聞を見ながら思い出したのは、「地上の楽園」という宣伝にそそのかされ、北に渡って行った在日朝鮮人とその日本人妻、北の工作員により拉致された日本人被害者のことだった。音信が絶えたり、収容所に送られた人たちも少なくないことが分かりつつある。

 日本も韓国も“ならず者”に人生を狂わされた数多くの人がいるが、残念なことに解決に向けた国の動きは鈍い。竹島領有権などで争う労力をもっと北朝鮮への共闘に向けてはどうか、といつも思う。

(U)

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sekai_no_1 at 14:51│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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