2011年09月12日

カジノで分かる経済力の差

タイから

 タイのチャルム副首相が「バンコクから違法カジノを一掃する」と宣言、警察官を投入してカジノ摘発に動きだした。これを敬遠し、ギャンブル好きのタイ人は、こぞってカンボジア国境に張り付いているカジノを訪れるようになっている。

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 カンボジアではカジノは合法だ。プノンペンでも一番高い建物というとカジノだ。ただタイ人が大挙して訪れるのは、あくまで陸路で行ける国境沿いのカジノだ。カンボジアには、タイ人ギャンブラーを目当てとしたカジノがサケオ県の近くに10カ所、スリン県近くに2カ所ある。もっぱらこれらのカジノがタイ人客を吸収している。

 なお中国と国境を接するベトナム東部のモンカイの、五つ星ホテル「利来」が運営するカジノを訪問したことがある。来年にはオープンして10年を迎える。カジノでの会話はすべて中国語だけだ。ディーラーも給仕係もすべて中国語で対応している。改めて見ると、ホテルやカジノ内の表記すべてが中国語だった。テレビもすべて中国語の放送だ。驚いたのは壁に掛けてある時計だ。ベトナムにありながら、中国時間を指しており、ベトナムよりも1時間進んでいる。

 ベトナムにあるカジノながら、ここではベトナム人は排除される。中越双方とも同じ共産党政権であり、自国でのカジノを禁止している。ただ中国人の富裕層をターゲットにベトナムサイドに、カジノを設置。カジノを楽しめるのは外国人旅行者か中国人だけとなっているが、圧倒的多数は中国人が占めている。入り口でチェックされるのは荷物だけではなく、パスポートも見せなければならない。ここは外国人が外貨を落としていくためだけの場所なのだ。

 水が高きから低きに流れるのと同様、カジノは経済的に下位にある国が豊かな隣国のおこぼれを頂戴する構造になっている。カジノがどちら側にあるのか見るだけでも、双方の経済力の差が一瞥できる。

(T)

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sekai_no_1 at 10:43│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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