2011年09月19日

葉に包む食文化

韓国から

 知り合いの韓国人たちに誘われ「コプチャン」を食べに行った。コプ(小さいの意)チャン(腸の意)とは、豚や牛の小腸部分のことで、甘辛ソースに絡めて鉄板で焼いて食べるのがオーソドックス。夕方から深夜にかけ、一杯飲みながら食べるのが主流だ。

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 店はソウル・往十里地区にある「コプチャン横丁」の一角。かつてはコプチャンの店がズラリと立ち並んでいたが、再開発で多くの店が移転を余儀なくされたという。店外の歩道には幾つものテーブルと椅子が置かれ、家族連れやカップルらが入れ代わり立ち代わり訪れ、韓国の大衆的な雰囲気を味わうことができる。

 「日本で言うホルモン焼きの一種ですね」と言うと、知人の一人が「ここのが一番うまい」と、したり顔に話す。コプチャン発祥の地がどこなのか気になったが、韓国は食文化でも日本にライバル意識を燃やしているの?と思わずにはいられなかった。

 ところで、コプチャンを食べる際には、例によってサンチュ(サニーレタス)やケンニプ(エゴマの葉)など葉っぱに包んで、口に放り込む。日本人ファンも少なくないサンギョプサル(豚バラ肉)の食べ方と同じだ。肉の脂っこさや辛い味付けなどを和らげ、何よりも結果的に野菜をたくさん食べることになる。体にいい。

 だが、葉っぱの舌触りが気になることもある。「中身」をじっくり味わうことなく、のみ込まざるを得ないからだ。チャンオクイ(焼きうなぎ)を包んで食べるのはだいぶ慣れたが、フェ(刺し身)はいまだに違和感がある。繊細な味わいを楽しめない。

 会食の時、葉っぱに包んで食べる韓国人たちをよそに「これだけは譲れぬ」と刺し身だけを頬張り、静かに“抵抗”している。

(U)

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sekai_no_1 at 12:33│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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