2011年10月17日

日韓記者の仲

韓国から

 懇意にしていた韓国日刊紙の元編集局長が退社した。1980年代に在日や日本人の有志が韓国に寄贈した桜の苗は、実は「日本による巧妙な文化侵略だった」と1面でデカデカと報じたことに抗議しに行ったのが縁で“仲良し”になり、時々食事に誘われた。

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 以前は竹島領有権の問題などが過熱すると、わざと議論を吹っ掛けてくる記者たちもいた。だが、基本的に日本人記者と付き合いたくてそうするのだと分かるようになり、こちらも警戒を解いて気楽に応じることが多かったように思う。

 ソウルに常駐する日本メディアの多くは、韓国メディアと業務上の提携関係にある。支局を提携先の社屋内に構えたり、取材協力を依頼したり、時には情報交換することもある。もちろん「夜の部」では、一杯やりながら本音を戦わせることにもなる。

 面白いのは、お互いが大切にする政治理念が正反対であることが少なくないことだ。数年前、わが社は反米親北路線だった盧武鉉政権に批判的だったのに対し、提携相手は反日的な編集を繰り返したことがある。取材先で「(反盧武鉉という意味での)反韓と反日が提携関係なんです」と漏らすと、ある日本人特派員から「うちなんかリベラルと保守が同居状態」と言われ、笑ってしまったこともあった。

 在韓日本メディアに勤務する韓国人スタッフの場合、歴史問題が浮上すれば国中が反日に染まりかねず、肩身が狭い思いをすることになる。それでも長く勤務している。多分、「魂を売った」わけではなく、「価値観を共有できる」ことが支えになっているのだろう。

 元編集局長が退社した後、新米記者たちがたくさん入ってきた。彼らと話す機会があれば、今度はこちらから議論を吹っ掛けてみようかと思っている。

(U)

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sekai_no_1 at 15:46│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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