2011年11月24日

テキサス州の名所

米国から

 テキサス州西端のエルパソ、今や麻薬戦争の前線になっているこの都市の東側には米、メキシコにまたがる広大なチワワ砂漠が広がっている。エルパソから東に140キロ行くと、約1000メートルの高さまで垂直にそそり立つエル・キャピタンという巨大な石灰岩の塊が姿を現す。

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 エル・キャピタンの背後にはグアダルーペ山があり、国立公園に指定されている。この山は標高2667メートルでテキサス州の最高地点だ。この一帯は2億6000万年前、二畳紀には海だった。海辺に沿って長さ700キロに及ぶ世界最大のサンゴ礁が馬蹄形に形成され、サンゴの死骸が積み重なってサンゴ礁の高さも600〓に及んだ。サンゴ礁は巨大な石灰岩層を形成し、やがてそれが隆起し、現在のグアダルーペ山、さらに40メートル北東にあるニューメキシコ州のカールズバッド大洞窟などを生み出した。

 国立公園に指定されている米国最大級の鍾乳洞であるカールズバッド大洞窟以外にも一般公開されていない洞窟が約100カ所もある。普通の鍾乳洞は石灰岩の地層を水が浸食して形成されるが、この辺りの鍾乳洞は硫酸が石灰岩層を侵食してできたもので、洞窟の規模が桁外れに大きい。

 グアダルーペ山にはマッキトリック峡谷があり、砂漠には珍しく秋に紅葉するモミジ(オオキレハカエデ)が谷間を覆っている。11月初めにはサボテンが生える谷を赤やオレンジのモミジが彩り、訪れる行楽客の目を楽しませる。この峡谷は、「テキサスで最も美しいスポット」として定評がある。

(K)

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