2011年12月01日

治安悪化に対処する住民

エジプトから

 今年2月に行われた、ムバラク長期政権打倒の革命後、治安権限を行使して800人以上の死者を出した警察組織は国民から不信を買った結果、路上からも街頭からも観光地からも姿を消し、警察力が急減。それに付け込んだ、犯罪集団や逃亡犯による金融機関や宝石店への襲撃、泥棒などの経済犯罪が増加、治安悪化が進んでいる。

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 常時警官が見張るある大使館の隣にある記者が入居するビルの一階にも、逃亡犯が午前9時、スーツを着てドアをノック、返答がないと見て鍵をこじ開け室内に侵入、金銭、物品を持ち去ろうとした。1人いた婦人が鍵のこじ開けに気付き、同じビル在住の親戚に電話、親族の男性らが協力して犯人を捕まえ警察に渡したからよかったものの、ビルの居住者らは共同で玄関にインターフォン付き鍵を取り付けるなどの対応に追われた。怪しい人物が直接住居に立ち入らないよう、ドアを二重にした入居者も現れた。

 エジプト観光の目玉ピラミッド周辺からも警官が姿を消したことから、ピラミッドの周りには、ラクダ業者や物売りが増加、規制を受けることなしに観光客との直接交渉が行われている。問題が発生した場合の対処を求められない観光客は弱い立場に立たされている。 空港に向かう高速道路沿いにあった新築の立派な警察官養成学校「ポリス・アカデミー」もいつの間にか取り壊されていた。時代の急激な変化には驚かされる。内務省はデモ隊の軽蔑の対象となり、デモ隊の襲撃候補ナンバーワンに成り下がっている。

 国民の信頼が厚かった軍も、特権を主張したことから国民の批判の対象になりつつあり、どこかで歯止めがかからないと、エジプトは無秩序で治安不安、危険な国家に成り下がる可能性があり憂慮されている。

(S)

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