2011年12月08日

知日派予備軍

米国から

 日本への留学経験を持つウィルという米国人の青年と知り合ったのは今年7月。ワシントン市内で開かれたサッカー女子ワールドカップ(W杯)決勝戦の公開観戦イベントで出くわしたのがきっかけだ。今年、大学を卒業し、今は大手シンクタンクでインターンをしている。お互いオフィスが近いこともあり、たまにサンドイッチ屋でランチをしながら雑談する間柄となった。

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 歴史ゲーム「信長の野望」などを通じて日本に興味を持つようになった彼は、高校時代に四国・徳島でホームステイを経験。当時は髪を赤く染めたパンク少年だったらしく、ただでさえ外国人が珍しい徳島では随分目立ったそうだ。ステイ先の家庭で温かく接してもらったことで、日本がますます好きになった。

 そんなウィルの将来の目標は、シンクタンクの日本研究者になること。米国ではシンクタンクや大学の専門家が政府高官として政権入りするケースが多く、日本の事情に精通する知日派専門家が日米のパイプ役として重要な役割を果たすことが少なくない。日本の存在感低下によって知日派の減少が危惧される中、ウィルのような“知日派予備軍”は貴重な存在だ。

 シンクタンク・大学界では中国研究の比重が急激に高まる一方、日本研究は縮小の一途をたどっている。日本研究でメシを食っていくのは困難な時代になっているが、ウィルの今後にエールを送りたい。

(J)

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