2011年12月26日

「死去」の反応いろいろ

韓国から

 ソウルにある脱北者団体の事務所を訪ねた時のこと。応接室に通され、しばらくすると団体の代表が血相を変えて部屋に入りながら「キム・ジョンイルが死んだようです!」と叫んだ。

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 時刻は午前11時。北朝鮮の国営テレビが少し前から正午に「特別放送」をすると予告しているが、どうも様子がおかしい、と言う。テレビの前に行くと、北朝鮮放送をウオッチして10年になるという担当者が「アナウンサーが泣き顔で声も暗いし、金正日総書記の生涯を紹介する番組を流している。これはそうとしか考えられない」と言った。

 脱北者は北朝鮮で散々な目に遭ってきた人たちだから独裁者には早く去ってほしいというのが正直な気持ちだが、今回はそうした感情を抜きにしても「ただ事ではない」という。事務所のメンバーたちは仕事も手につかず、気をもんでいるのが伝わってくる。駐車した車を移動してほしいという苦情が来ても「今それどころじゃない」と意にも介さない。

 ああでもない、ここでもないと言いながら1時間が経過。メンバーたちが北の国営テレビを映し出すテレビの前に陣取り、記者も交ぜてもらった。正午になった瞬間、画面に真っ黒の韓服を着た女性アナウンサーが登場すると、一斉に歓声が上がった。ハイタッチをして喜び合う人、あちこちに電話をかけ始める人など、事務所は蜂の巣をつついたような騒ぎになった。

 事務所を出て、飲食店で昼食を取った。テレビでは金総書記死去のニュースを流し続けていたが、画面を食い入るように見る人はあまりいなかった。相変わらず北のことになると無関心な韓国国民にちょっとガッカリした。

(U)

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sekai_no_1 at 12:59│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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