2012年01月26日

経済悪化で犯罪が増加

エジプトから

 エジプトでの昨年1月の革命時や革命後に、毎週のようにデモが全国各地で行われたことから、治安の悪化を恐れた観光客の足が遠のき、労働人口の8人に1人とされる観光業関係者は壊滅的な打撃を受けている。

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 スエズ運河航行料と出稼ぎによる送金とともにエジプトの三大国家収入だった観光業の落ち込みは、同国の経済全体をも圧迫、最近の新聞の第3面には経済犯罪の記事が増えている。

 革命直後は、牢獄から釈放された囚人らによる銀行や両替商、宝石店などへの襲撃が多く見られたが、現在は、覆面をした武装集団が組織的に各地に出没、金融機関や宝石店のみならず、有名喫茶店や港湾事務所なども襲撃、従業員らを誘拐して車両やコンピューター、現金、携帯電話を奪い、身代金まで要求するなどエスカレートしている。

 邦人へも被害が及んできた。猫を8匹飼っている邦人女性が、うち何匹かを日本に連れて帰るため、入国に必要な狂犬病注射や血液検査をさせたが、獣医が詐欺を働き、血液サンプルとお金を取って失跡したとのこと。この女性がネットで調べたところ、欧米人も同様の被害に遭っていることが判明した。

 一方、邦人観光客18人を乗せた観光バスは、アブシンベルの観光を終えてアスワンに戻ろうとしたところ、7カ月も給与支払いのない労働者らがデモを行って道路を封鎖、怒った別のバスの運転手が封鎖している石を取り除こうとしてデモ隊の投石を受け、邦人を乗せたバスも巻き込まれて投石を受けた。観光客はバスの座席の下に隠れて難を逃れなければならなかったとのこと。経済の悪化は人心をも悪化させている。

 エジプト政府は、キャットフードなどの特殊商品や外国人しか食べない食品(白菜や酒類、キャビアなど)、ぜいたく品に対し、50〜300%の関税を掛ける検討に入った。

(S)

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