2012年02月06日

寒波の襲来

オーストリアから

 中・東欧諸国で目下、シベリア寒波が襲来し、2日現在で140人が死亡したという。10日前まで「雪が降らない」とぼやいていた人々も「これはたまらない」と厚いコート、毛皮の帽子、手袋で全身を包む。

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 ウィーンでも3日午前9時の時点で市内は零下13度だった。吐く息も白く、散歩もままならないといった感じだ。市当局関係者は幼児を長時間、外気に触れさせないようアドバイスしているほどだ。

 ローマ・カトリック教会の慈善組織「カリタス」はホームレスに熱いスープを提供するとともに、可能な限り宿泊できる場所を提供している。

 市営住宅では全部屋が暖房入りだ。寒波が襲ってきても家の中にいる限りは快適だ。市電や地下鉄内も暖房が入っている。だから、ホームレスの中には日中、電車に乗って寒さを防ぐ者もいる。

 ところが、市民の中には経済的理由から暖房をつけない家庭もある。暖房の入っていないアパートの部屋は外からも分かる。窓が白く凍っているからだ。

 「あの部屋は暖房をしていないな」とすぐに分かる。一部屋だけ暖房して他の部屋はカットしている家庭も少なくない。

 数カ月間、ガス代や電気代を払わないとガス・電気は止まる。暖房代が払えないため、暖房のない寒い部屋で死亡していた独り住まいの老人の話を何度か聞いた。

 零下の日々が続く冬の間、貧しい家庭では生存を懸けた戦いが続く。

(O)

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sekai_no_1 at 13:19│Comments(0)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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