2012年03月19日

兵役が憂鬱な若者

韓国から

 徴兵制度がある韓国では、男性にとって兵役を無事終えることが一種の勲章になっている。「これで一人前」という自信がみなぎり、軍隊の厳しい訓練にも耐えたという自慢話は酒の肴になることが多い。

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 特に昔は入隊式に母親が一緒に付いてきて涙の別れをすることも少なくなかったというが、軍隊にぶち込まれた後のわが子の成長ぶりに両親は驚くことになる。

 ところが、一方で兵役を忌避する者も少なくない。最近はプレミアリーグで活躍中のパク・ジュヨン選手が海外での在留期間を10年延長され、意図的に入隊時期を遅らせた可能性があることをめぐって、「けちくさい方法」(メディア)による兵役忌避だと批判が広がっている。

 歯をわざと引っこ抜いて兵役を免れたという疑惑が浮上し、裁判沙汰になった芸能人もいた。彼らには全盛期に兵役で選手生活や芸能活動を中断されれば、復帰が難しくなるという「弁明」もあるという。

 政治家や高級官僚が、本人や息子たちの兵役忌避が発覚し、国会での人事聴聞会で追及されたり、宗教的な理由で「銃を手にすることはできない」と堂々と主張する若者もいて、兵役忌避は頭の痛い問題だ。

 近年はインスタント食品の食べ過ぎか超肥満が増え、身体測定の時点で前線勤務を免れ、事務職などに就く幸運者(?)も続出している。

 突発的な北朝鮮の挑発を除くとほぼ平時に近い今の韓国では、兵役は自由で楽しい生活を一時放棄しなければならない憂鬱さが先行しがちだ。人権うんぬんで上官のいじめが減り、期間も今は2年に満たず、行きやすくなっているはすだが、兵役忌避の誘惑に負ける者は後を絶たない。徴兵10年のたけだけしい北に勝てるのかと、本気で心配する人さえいる。

(U)

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sekai_no_1 at 14:21│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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