2012年04月02日

2人乗りギャング

フィリピンから

 フィリピンでは、低価格化と庶民向けローン販売の普及で、小型バイクが急速に普及しさまざまな社会問題を引き起こしている。

★ 続きを読む前に、ご協力お願いします! ⇒ 人気blogランキングへ


 まず問題視されているのはバイクが絡む交通事故の増加だ。ただでさえ無法地帯と呼ばれるフィリピンの交通事情。バスやトラックなどの大きな車両が我が物顔で走る中、バイクはあまりに小さく無防備な存在だ。マニラ首都圏では、ようやく主要な幹線道路にバイク専用レーンが導入されたが、バイク自体の運転マナーも悪いため、どれだけ交通事故防止の効果があるかはまだ未知数だ。

 もう一つの問題にバイクを使った犯罪の急増がある。特にバイクを逃走に使用したひったくりなどの強盗のほか、暗殺行為も横行している。最近、国家捜査局の副局長が車で移動中にバイクに乗った武装犯に銃撃される暗殺未遂事件があったばかりだが、犯人らは渋滞を利用して追跡を振り切りまんまと逃走した。こうした犯罪があまりに多いので、現地では「2人乗りギャング」という呼び方が定着するほどだ。

 このような犯罪に対して警察は、バイクを対象にした検問を強化するなどしているが、バイクの数があまりに多く2人乗りギャングの摘発は難航している。フィリピンでも安全のためにヘルメット着用が徹底されつつあるが、犯罪捜査においてはこれが逆に仇となり、せっかく監視カメラが犯行の様子を捉えても犯人の人相が分からず、捜査が難航するという皮肉な結果もある。

(F)

★ これは面白い、と思った方はクリックを!! ⇒ 人気blogランキングへ


sekai_no_1 at 12:54│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

トラックバックURL

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

電子ブック
シベリア鉄道見聞録 ウラジオストクからモスクワまで、「ロシア号」6泊7日同乗ルポ! ほか電子ブック多数!
メルマガ

このブログは、メルマガ「ワールド・ニューズ・メール」と連携しています!


QRコード
QRコード
最新コメント
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

月別アーカイブ