2012年04月05日
初春に洗車しない理由
ロシアから
今年の冬、モスクワ市民の多くは、こんなことを考えた。何週間も氷点下20〜30度の日が続いたからだ。モスクワの冬はいつも寒いが、今年は特別だった。しかし、どんな冬も終わり、春が訪れる。
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今年の冬、モスクワ市民の多くは、こんなことを考えた。何週間も氷点下20〜30度の日が続いたからだ。モスクワの冬はいつも寒いが、今年は特別だった。しかし、どんな冬も終わり、春が訪れる。
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4月初め、モスクワではいまだに雪も降るが、日は長く明るくなってきた。そんな初春のモスクワを散歩すると、どんな光景が見えるだろうか。
まず、道のあちこちに、巨大な水たまりがあり、通過するのが難しい。ロシアの悲劇の一つは「ひどい道路」。デコボコ道のせいで、あちこちに小さな池ができている。
歩道を歩いているとき車が通ると、悲惨なことになる。泥水が噴水のように飛び散り、通行人の服を汚すことになる。先日、筆者の先を歩いていた女性が、こんな目に遭っていた。哀れなことに、この女性は春物の白いコートを着ていた。
道がこんな状態だから、自動車はほぼ例外なく泥で真っ黒である。
タクシーに乗り、運転手に「かなり汚れてるけど洗車しないの?」と聞いてみる。すると、「何のために? 洗車しても、明日には同じく真っ黒さ!」と笑われた。
春のモスクワに、ロマンチックな場所はないのだろうか。
人気なのは、まだ解けきっていない池の「薄氷」の上をカップルで歩くこと。「いつ割れるか分からないのでスリルがある。アドレナリンが大量に出る」などと言い、若い恋人たちは手をつないで歩く。
当然、氷が割れて池に落ちてしまうこともある。そんなときは、なんと「非常事態省」が動員され、救出劇が始まる。
こんな大げさな事態になるのも、若者に言わせると「ロマンチック」なのだとか。
(Y)
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まず、道のあちこちに、巨大な水たまりがあり、通過するのが難しい。ロシアの悲劇の一つは「ひどい道路」。デコボコ道のせいで、あちこちに小さな池ができている。
歩道を歩いているとき車が通ると、悲惨なことになる。泥水が噴水のように飛び散り、通行人の服を汚すことになる。先日、筆者の先を歩いていた女性が、こんな目に遭っていた。哀れなことに、この女性は春物の白いコートを着ていた。
道がこんな状態だから、自動車はほぼ例外なく泥で真っ黒である。
タクシーに乗り、運転手に「かなり汚れてるけど洗車しないの?」と聞いてみる。すると、「何のために? 洗車しても、明日には同じく真っ黒さ!」と笑われた。
春のモスクワに、ロマンチックな場所はないのだろうか。
人気なのは、まだ解けきっていない池の「薄氷」の上をカップルで歩くこと。「いつ割れるか分からないのでスリルがある。アドレナリンが大量に出る」などと言い、若い恋人たちは手をつないで歩く。
当然、氷が割れて池に落ちてしまうこともある。そんなときは、なんと「非常事態省」が動員され、救出劇が始まる。
こんな大げさな事態になるのも、若者に言わせると「ロマンチック」なのだとか。
(Y)
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