2012年04月09日
クーデター騒動
インドから
インドの有力紙インディアン・エクスプレスは、首都ニューデリー周辺に駐屯する陸軍部隊が今年1月の深夜、ひそかに首都に向かって移動、中央政府が慌てて阻止するという騒動を報じた。軍のクーデター計画を示唆したものだが、シン首相やアントニー国防相は「事実無根」と全面否定した。
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インドの有力紙インディアン・エクスプレスは、首都ニューデリー周辺に駐屯する陸軍部隊が今年1月の深夜、ひそかに首都に向かって移動、中央政府が慌てて阻止するという騒動を報じた。軍のクーデター計画を示唆したものだが、シン首相やアントニー国防相は「事実無根」と全面否定した。
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同紙の報道によると、「発生日」は1月16日。首都西方の歩兵部隊など2部隊が突然、首都方向へ進軍を始めた。政府の情報機関が軍の異常な動きを察知し、国防省幹部の命令を受け結局、部隊は引き返した。陸軍は「日常的な訓練だった」と弁明しているが、インディアン・エクスプレスは「クーデター騒動も」と疑問を投げ掛けている。
隣国のパキスタンやバングラデシュなど、クーデターというのは日常茶飯事で、何度も時の政府がクーデターによって転覆の憂き目を見てきたが、インドだけは独立後、ほぼ一貫して議会制民主主義を維持してきた伝統がある。
インド人が自国を自慢する決まり文句も、「世界最大の民主国家」というものだが、それだけに、あわや政権に銃口を向けた「武の反乱」と目を引く記事となった経緯がある。
なおインドの軍人は、頭にターバンを巻くシーク教徒が多い。彼らは勇壮で体も大きく筋骨タイプが多いことから、内外共に軍人への適正が高いためだが、クーデターがインドで起きない最大の理由は、カースト制度による最上層のブラーミン(僧侶、学者階層)の下に位置するクシャトリヤ(王侯・武人階層)の序列思考の縛りが強いためと考えられる。
(T)
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隣国のパキスタンやバングラデシュなど、クーデターというのは日常茶飯事で、何度も時の政府がクーデターによって転覆の憂き目を見てきたが、インドだけは独立後、ほぼ一貫して議会制民主主義を維持してきた伝統がある。
インド人が自国を自慢する決まり文句も、「世界最大の民主国家」というものだが、それだけに、あわや政権に銃口を向けた「武の反乱」と目を引く記事となった経緯がある。
なおインドの軍人は、頭にターバンを巻くシーク教徒が多い。彼らは勇壮で体も大きく筋骨タイプが多いことから、内外共に軍人への適正が高いためだが、クーデターがインドで起きない最大の理由は、カースト制度による最上層のブラーミン(僧侶、学者階層)の下に位置するクシャトリヤ(王侯・武人階層)の序列思考の縛りが強いためと考えられる。
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