2012年04月30日

日本は当て馬?

タイから

 このほど日本を訪問したタイのインラック首相は、東京で第4回日本・メコン地域諸国首脳会議に出席した後、九州を訪れ、九州新幹線の博多−熊本間に試乗した。これまで4回ほど訪日経験があるインラック首相ながら、九州を訪れるのは今回が初めて。

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 今回の視察はタイの鉄道網整備のために、去年開通した九州新幹線を参考にしたい要望を受けて実現した。

 タイ政府はバンコクとタイ東北部ノンカイ、北部チェンマイ、またマレーシアとつながる南部パダンベサールを結ぶ高速鉄道を、中国の技術と資金協力を受け、建設する計画がある。中国とすれば雲南省からラオス、タイ、マレーシアを経由しシンガポールに至るユーラシア大陸南北縦断鉄道網を計画しており、タイの高速鉄道建設計画はその一部となる。

 なおインラック首相は訪日前の今月中旬、首相就任後初めて中国を訪問し、北京−天津間を結ぶ高速鉄道である京津都市間鉄道に試乗している。

 インラック首相とすれば、日本の新幹線はあくまで当て馬で、本命は中国新幹線の導入というシナリオは不変だ。

 だがそれを唯々諾々と受け入れたのでは、中国南進を止めることはできない。ラオスやタイ、ミャンマーでの高速鉄道プロジェクトで中国を出し抜くぐらいの気迫と戦略を持った政治家はいないものか。

(T)

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sekai_no_1 at 13:09│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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