2012年05月10日

盲腸の手術 480万円なり

米国から

 海外で生活する不安材料はやはり医療。米国に来て数年経つが、依然としてこちらの医療システムは分かりにくく、症状が深刻でない限り、医者には行かないようにしている。幸い、軽い風邪を数回ひいた程度で、大きな病気にはかかっていない。

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 米国の医療システムに不透明感を感じるのは、自分が不慣れな外国人だからだと思っていたが、どうもそうではないらしい。米国人も複雑な医療システムに戸惑っているようだ。

 ABCニュースは先月、盲腸の手術を受けたサンフランシスコの男性を紹介していた。手術費用は約6万ドル(約480万円)。日本人の感覚では、まずそのばか高い費用に驚かされる。男性は加入する保険でカバーされるものと安心していたが、その医療機関は男性の保険ネットワークと異なることが判明。結局、保険会社との折半で、2万3000ドルの支払いを余儀なくされた。

 カリフォルニア大学サンフランシスコ校が盲腸で単純な手術を受けた1万9000人を調査したところ、治療費は1529ドルからその100倍以上の18万2955ドルまで開きがあったという。ABCニュースは「米国には適正価格の基準がない。病院は欲しい額をいくらでも患者に請求できる」と嘆く専門家のコメントを紹介した。

 2007年の調査では、自己破産の6割以上が医療費絡みだとか。盲腸の手術でこれだけの費用がかかるなら、保険に加入していない人がちょっと大きな病気にかかれば、一気に破産に追い込まれることは容易に想像がつく。

 米国を訪問する際はくれぐれも海外旅行保険への加入をお忘れなく。数日入院しただけで大変なことになってしまう。

(J)

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