2012年05月21日

バス事故と逃亡犯

タイから

 バンコク北郊パトゥムタニ県のパホンヨーティン通りで16日、バンコク発タイ北部チェンライ行きの2階建て長距離路線バスが横転して女の子の赤ちゃんや乗客6人が死亡、19人が重軽傷を負った。

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 長距離バスの事故は大体、バスの運転手の覚醒剤使用問題が取り沙汰されたものだった。ごく少数ながら長時間労働に耐えられるように覚醒剤を飲む運転手がいて、効能がある間は目がぱっちり開いているものの、時間切れになるとともに強烈な眠気に襲われて路肩にはみ外したり、対向車線に突っ込んでトラックと正面衝突したりといった大事故になるケースが見られたからだ。ひどい時は群馬県であったような、バスが二つに割れるような事故もあった。

 ただ、今回は雨期に入ったタイでシャワーのような大雨が降っていたことから、スリップが原因とみられるものの、事故を起こしたバスの運転手と乗務員は、現場から逃亡した。タイのバス事故ではいつもこうした逃亡犯が出る。

 原因の一つは、タイ人が日常に使っている名前にある。タイでは通常、「ちび」だとか「ネコ」といった意味のニックネームで呼び合っているため、他の土地に隠れて生活することが可能だからだ。

 ニックネームの背景には、悪霊から子供を守ろうという両親のピー信仰(精霊信仰)がある。確かに運転手らは新生活を始められる“効能”はあるものの、これでは犠牲者の霊は浮かばれない。

(T)

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sekai_no_1 at 13:33│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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