2012年06月04日

「お巡りさん」のお世話に

英国から

 長い英国生活で初めて「お巡りさん」のお世話になった。もちろん犯罪者側としてではなく、被害者側としてだが。

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 先日、自宅アパートの1階玄関ドアの一部のガラス部分がひび割れて下に破片が落ちていたので、管理者に話をしたところ、警察に届け出た方がいいと言われた。

 ただ、警察官は多忙であり、ガラスが割れた程度の事件では動いてくれない。そこで、英国には警察官をサポートする「地域支援オフィサー」という地域の巡視員がいて、日本における駐在所のお巡りさんのような役目を果たしている。そこに電話すると、1人の中年男性のオフィサーが事情聴取にやって来た。正規の警察官とは違ってフレンドリーだ。

 いろいろと事実関係を説明したが、ガラスが割れた瞬間を目撃していないので、誰かが割ったのかそうでないのかを証言しようがない。気になることとして、隣の公園内にある診療所裏で時々少年たちが麻薬らしきものを隠れて吸っていると報告しておいた。筆者が住んでいる静かな住宅街でも住居侵入事件は結構発生しているので、犯罪ではないとは言い切れないからだ。

 1週間後に、警察から手紙が送られてきた。まず「犯罪の犠牲者になってお気の毒です」との言葉。オフィサーによる事情聴取を基に警察官が正規の調書を作成したが、事件とは認め難く捜査はできないとの結論だった。しかし、事件は犯罪統計マップに記載され、別件との関連性があれば再度捜査対象になるようだ。そして、最後に「事件を報告してくれたことに感謝する」と記されていた。

(G)

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sekai_no_1 at 10:06│Comments(0)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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