2012年06月11日

カムラン湾外交

ベトナムから

 ベトナム最良の港湾の一つカムラン湾は、ビーチリゾート地ニャチャンの南にある。

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 湾の入り口は1・2キロと狭いが北側の細長いカムラン半島と南側のビン・ハイ半島に挟まれる格好の内部は広く、水深も12メートル以上と大型船寄港も可能だ。

 日露戦争では1905年4月にウラジオストクを目指して東航するバルチック艦隊の石炭補給の停泊地となった。ベトナム戦争では米海軍基地として機能したが、終戦後はロシア海軍が活用した。そのロシア海軍も撤退したことで、米海軍が目を付けている。

 というのもカムラン湾の目の前に広がる南シナ海が、中国の「南シナ海は核心的利益」発言により、きな臭くなっているからだ。

 中国はこれまでこれらの地域で、力の空白部が生じると武力侵略してきた経緯がある。

 73年に米軍のベトナムからの撤退が決まると、それまでベトナムが領有していた西沙諸島に侵攻し、実効支配したのも中国だし、92年に比スービックやクラーク基地から米軍が撤退すると、それまで比領有だった南沙諸島に侵攻し実効支配するようになったのも中国だった。

 こうした趨勢に懸念を覚え始めた米国は6月上旬、パネッタ米国防長官をカムラン湾に送り込み、南シナ海で戦略的価値の高いカムラン湾へのアクセス拡大に布石を打った。

(T)

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sekai_no_1 at 10:31│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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