2012年07月26日

反プーチン・アナの夏休み

ロシアから

 かつて「労働者の天国」といわれたソ連は、21年前に崩壊した。しかし、その「労働習慣」はいまだに残っている。

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 例えば、アナウンサー。

 毎週土曜日午後7時から放送されるRENテレビの「ニデーリャ」(意味は「一週間」)は、ロシアで唯一「プーチン政権に批判的な報道番組」として、確固たる名声を得ている。

 ロシア人で「大本営発表でなく、本当のことが知りたい」と願う人は、「ニデーリャ」を見る。

 この番組の司会者マリアンナ・マクシモフスカヤは、「反プーチン」勢力の女神的存在である。

 6月30日、「反プーチン陣営」に衝撃が走った。

 なんと、マリアンナが「夏休み」に入るというのだ。それに伴って、「ニデーリャ」もお休みになる。

 「夏休みくらい取ってもいいんじゃない?」と、働き者の日本人でも思うだろう。「1週間休んで、2週間後にはまた会えるのでは?」と。

 ところが、である。「ニデーリャ」は6月30日(土)を最後に休みに入り、次の放送は、なんと9月8日(!)だという。

 つまり、マリアンナは7月8月全部と9月のはじめ、2カ月以上も「夏休み」を取るのである。なんという気楽さであろうか?

 とはいえ、これにはロシア特有の事情もある。ロシア人は普通、夏休みを最低1カ月取り、ダーチャで過ごすか、最後の1ルーブルまで遊んで暮らす。

 だから、マリアンナが夏に「反プーチン」を叫んでも、ほとんど効果はないのだ。

(Y)

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sekai_no_1 at 10:38│Comments(0)TrackBack(0)ロシア 

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