2012年09月03日

「主敵」は日本にあらず

韓国から

 李明博大統領の竹島上陸や天皇訪韓に関する謝罪要求をきっかけにとどまるところを知らない日韓の感情対立。こちらに駐在していると、あたかも日本人が「昔の軍国主義をいまだ捨てない悪いやつら」であるかのような世論に包まれ、いささか気がめいる。

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 もっとも今回は日本側も相当気が立っている。北朝鮮の招待で訪朝し、最高指導者の金正恩第1書記に会って再び「時の人」になった金正日総書記の元専属料理人、藤本健二(仮名)氏は、韓国マスコミの取材や韓国政府との接触を一切断っているそうだ。高額を積んで日帰りで韓国に招こうとしたあるテレビ局の申し出も直前でキャンセルしてしまった。竹島・天皇訪韓問題で「韓国の態度が気に入らないから」というのも理由の一つ。これはご本人の弁だ。

 そんな中、韓国大手紙に「われわれの主敵(仮想敵国)は北朝鮮の政権であって、日本国民ではない!」という保守系市民団体の意見広告がデカデカと掲載され、留飲が下がる思いをした。中身は「独島領有権は譲れないが、日韓両国民の仲が悪くなってはダメ」「李政権は韓日軍事情報保護協定を推進したではないか」等々。日韓がケンカしている間に虎視眈々と武力挑発のチャンスをうかがっている北朝鮮を警戒せよ、というメッセージだ。

 俗に言う北朝鮮の日韓分断工作は、過去の歴史絡みを中心に引き起こる日韓摩擦を利用しようという「漁夫の利」狙いだ。北東アジアにおける北朝鮮の外交戦略は、日米韓3カ国の協力関係を壊し、国際的孤立を免れるところにある。だとすれば、北朝鮮の思うつぼにははまるまい――日韓の指導者たちが肝に銘ずべき点だ。

(U)

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