2012年09月17日
2人の対照的移民人生
最近、知り合ったスリランカ出身のネーザンさん(62)は少数派タミール出身で40年前に大学卒業直後にロンドンに来た。現役時代は建設関連のエンジニアとして英国の大手石油企業で働き、東南アジアなど十数カ国で大プロジェクトを手掛けてきた。退職後は自営でコンサルタント業を営み、慈善事業に熱心だ。家族にも恵まれ、長男は医者で、長女は教師志望。熱心なカトリック信者のネーザンさんは明るくて世話好きだ。「自分は幸運だった」と語り、充実した人生を享受している。
他方、同じころに知り合ったカルロスさん(56)はポルトガルにルーツを持つブラジルの名門出身だ。スペイン、イタリアなどに住んだ後、18年前にロンドンにやって来た。エリート教育を受け、8カ国語が堪能であり、欧州の政治、外交の世界に隠れた人脈を持っている。英国でも一時、ブレア元首相のコンサルタントになっていたようだ。
しかし、華麗な世界の背後にある腐敗ぶりを見過ぎて、今はすべてのことに失望し切っている。「自分は裏切られた」と語る。名門ながら20歳の時に両親が亡くなり、家は没落。結婚にも失敗し、庭師をしながら1人暮らしをしている。
移民のさまざまな人生路程が交錯するのがここロンドンだ。
(G)
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他方、同じころに知り合ったカルロスさん(56)はポルトガルにルーツを持つブラジルの名門出身だ。スペイン、イタリアなどに住んだ後、18年前にロンドンにやって来た。エリート教育を受け、8カ国語が堪能であり、欧州の政治、外交の世界に隠れた人脈を持っている。英国でも一時、ブレア元首相のコンサルタントになっていたようだ。
しかし、華麗な世界の背後にある腐敗ぶりを見過ぎて、今はすべてのことに失望し切っている。「自分は裏切られた」と語る。名門ながら20歳の時に両親が亡くなり、家は没落。結婚にも失敗し、庭師をしながら1人暮らしをしている。
移民のさまざまな人生路程が交錯するのがここロンドンだ。
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